お役立ち情報
◆二胡の演奏姿勢・構え方
二胡を演奏するときの姿勢は、二胡の音色を左右します。構え方が正しくなされていないと良い音は奏でられません。ここでは二胡の姿勢、構え方(平腿式)を写真で解説しますので、うまく良い音が出せないなと思われている方、今一度ご確認ください。
姿勢:背中は伸ばしていますか?
- 椅子には浅く腰掛け、太ももが水平になる状態で足が地面につくことができるようにします。
- 左足を少し前に、右足は少し後ろにずらします。
- 背もたれに背中をつけずに背筋を伸ばします。
椅子は、弓の動きが邪魔にならないように肘掛けがないものが適しています。また、太ももが水平にならないようであれば、足の下に台を置いて高さを調節するのもOKです。
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背中は、練習中に弓の動きなどが気になり頭が下がって、猫背になってしまいがちなので、まっすぐ伸ばすことを常に心がけましょう。
姿勢:二胡の位置は正しいですか?
- 共鳴胴(琴筒)は、左足の太ももの付け根にのせ、下腹部にぴったりとくっつくくらいの位置におきます。
- 棹(琴杆)はやや左斜め前に傾けます。
皮(琴皮)の面は、真横に向けるのではなく、少し右前方を向くようにさせます。 棹(琴杆)と身体との角度は、約30~40度程度にしますが、身体の大きさによって違ってきますので、ご自分に合うように調節してください。
姿勢:肩の力は? 左腕は開いてますか?
- 両肩は力を抜いて、水平になるようにします。
- 両膝は肩幅、もしくは肩幅よりもやや狭い幅に開きます。
- 左腕(肘)は身体から約35~45度に開きます。
練習中はいつのまにか力んでいることが多いです。力が入ると両肩のバランスが崩れたり、左腕が閉じてしまうことがあるので、常にリラックスを意識するようにしましょう。
姿勢:左手は正しく構えていますか?
- 千金の少し下の位置を、左手の親指と人差し指の付け根で、軽くはさむようにします。
- 手のひらは下向きにし、腕から手の甲を平らな状態にします。
左手は、手のひらの全体をつけないようにします。必ず付け根ではさむようにしてください。また、強く握らないように注意しましょう。親指は自然な形で楽にします。人差し指よりあとの4本の指は、軽く丸めて、弦に近づけるようにします。あえて丸めるのではなく、自然に曲げるような感じです。左腕を閉じてしまうと、手首が曲がってしまうので、平な状態を保つように心がけましょう。
姿勢は、自分が気づかないうちにいつの間にか腰が曲がっていたり、腕が伸びていたり、持ち方が違っていたり、等など自分風にアレンジをしてしまいます。自分の構えが正しくできているかどうか、鏡を見て常にチェックしましょう。
参考:その他いろいろあります演奏姿勢
- 架腿式:
- 左脚を右脚の上に組んで演奏をします。ドレスを着た女性に多く優雅さを加えてくれます。
- 站立式:
- 女子十二楽坊に見られる、腰のベルトなどにフックを固定させて立ったまま演奏をします。
- 挟腿式:
- 特別な音色を出したいときに使われる、両足の腿に挟んで演奏します。